あなたはナプキン派?タンポン派?
こんにちは、コウノトリ薬剤師うえじままゆです。
前回、あなたの生理トラブルはもしかしたらナプキンやタンポンが関与してるかも?とお伝えしました。
ところでみなさんはナプキン派ですか?それともタンポン派?大多数の方がナプキン派ではないでしょうか。
今回この記事でお伝えしたいことがあります。それは・・・
「もしも女子トク読者さんの中に、タンポンユーザーで生理トラブルがある方がいたら、今日から使用を控えてみませんか?」
ということです。
そもそも生理用ナプキンやタンポンってどんなもの?
ところで、みなさんはナプキンやタンポンの用途や構造をご存知ですか?
・「ナプキン」はからだの外に出た経血を吸収するタイプ。
・「タンポン」は、膣に入れて直接経血を吸収することで、経血を外に出さないタイプの生理用品です。
まずはナプキン。
表面材は、不織布を用いています。
吸収体は経血を吸収する部分で、綿状パルプ、吸収紙、高分子吸収材などを用いています。高分子吸収材は経血をすばやく吸収し、ゼリー状にしてしまいます。
防漏材は、不織布やポリエチレンのフィルムを使用し漏れないようにしています。
ちなみに、高分子吸収材が経血を吸収しゼリー状になった状態は、「冷却ジェルシート」と同様の状態。
冷却ジェルシートは、高分子吸収材にすでに水分を含ませたものになります。
経血を吸収すればするほど、そしてその状態のナプキンをつけている時間が長いほど、お股に冷却ジェルシートを貼っているのと同じことになるわけです。
続いてタンポン。
タンポンは脱脂綿やレーヨン綿を原料にし、これを円筒状に小さく圧縮・形成されています。
脱脂綿やレーヨン麺がどんどん経血を吸収していくため、圧縮されていたものが大きく膨らんでいきます。
ちなみにナプキンは「医薬部外品」、タンポンは「医療用機器」に分類されているんです。
タンポンをおすすめしない2つの理由
では、タンポンを私がなぜおすすめしないのか、それは2つ理由があります。
1:膣の中で経血を吸収し、その状態で長時間使用したりと使い方次第で「トキシックショック症候群(以後TSSと表記)」をはじめ病気へつながる可能性があるから。
みなさんはタンポンの取り扱い説明書をよく見て使用していますか?使用する際に手指を清潔にしなかったり、長時間使用したり、取り出し忘れたり…などしていないですか?
もしも使い方を間違うとTSS発症の可能性が高まり危険ということです。
TSSとは、「黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起こる急性疾患のこと。」
初期症状としては、突然の高熱を伴って発疹・発赤、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血などがあると言われています。
2:本来経血は外へ排泄するものなのに、膣内で経血を吸収してしまうため、排泄力が弱くなる可能性があるから。
本来は経血はおしっこのように、トイレで排血するもの。
ただ現在便利なものが増えて、なかなかトイレでは出来ない方も増えました。
特にタンポンを使用していると、中で吸収してしまうので、経血を外に出そうとする機能が弱くなっていきます。
生理トラブルの中には、経血がうまく排泄出来ないことが原因のものもあるのです。
私達のカラダも、使わなければ機能が衰えていきます。
もちろんタンポンが便利な場面もあります。
けれども、体本来の機能や生理トラブルを改善したいと思うなら、一度タンポンからナプキンに変更をして様子を見てみませんか?
排血力アップで妊娠力アップしよう
私自身の話になりますが、社会人になって仕事柄なかなかお手洗いに行けないため、同僚にタンポンを勧められて試してみたところ、これは超便利!!と思い愛用していました。
しかし、それとともに今まで以上に生理痛がひどくなり、経血量も増えたり血の塊が増えたり・・・と様々なトラブルもひどくなっていきました。
そして、体質改善を意識した時にタンポンをやめてみたところ、みるみるうちに生理トラブルが改善したのです。
今では生理トラブルなしです。
改善したのはタンポンだけが理由ではないと思っていますが、理由の1つだったと思っています。
カラダをより自然な状態にしてあげること。それを考えた場合、タンポンの使用は少し不自然な状態のように思います。カラダを自然な状態にし、排血力をアップするために、タンポンの使用を控えてみるという選択をしてみてはいかがでしょうか?
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