憧れだけで終わらせない!海外生活&国際恋愛・結婚を叶えよう Vol.3




憧れの海外生活も、国際恋愛も、国際結婚も、何歳からだってチャレンジできる!!

そのメッセージと伝えたくて掲載をしているこの連載。今回の記事で3記事目になりました。1記事目〜2記事目までは、海外生活&国際恋愛・国際結婚を叶えるまでのステップをお伝えしてきましたが、3回目の連載からは、実際に一歩踏み出した海外生活においての大事な心構えについてお話しをしていきたいと思います。

一大決心をして憧れの海外生活をスタート。

不安と希望の入り混じった毎日で、ものすごく刺激的だと思います。日本で「当たり前」だったことが当たり前ではなかったり。日本だったらスイスイできてしまうことも、何かと人を頼りにしなくてはいけなかったり。

全ては起こるべくして起こりますし、何事からも必ず学べることがある、本当にそうだと思うのですが、できるだけスムーズで、安心して快適にやっと実現した憧れの海外生活を送れたなら、それに越したことはないですよね。

毎日の生活をしながら体感されると思いますが、私の失敗から学んだ出来事をご紹介しながら、海外生活をより安心して快適に過ごすためのヒントをお届けします。

ピンチはチャンス!いつでも一番頼りになるのは自分自身


頼れる人が周囲にいることはすごく大切なポイントだと思います。異国の地で一人ぼっちではとても寂しいですよね。

11年前、バルセロナに到着した日のことを今でもはっきり覚えています。

アメリカ留学時代に出会った親友の彼女は、当時、バルセロナではなく、車で1時間ほど北上した別の街に住んでいました。

私の到着前から、住む場所を探すのを手伝ってくれたり、到着する日は空港に迎えに来てくれたりと至れり尽くせりだったんです。

こちらでの生活をスタートしてからしばらく時間が経ったある日のこと。学生ビザ更新の通知が届きました。こういうオフィシャルな通知って、スペイン語もものすごくかしこまったものだし、まだまだ滞在して日の浅い(と言っても約1年くらい)私には理解できませんでした。

学校側も「各自対応しましょう」できない場合には、弁護士を「紹介」します。(つまり当然費用は自己負担)

というスタンスで手伝ってくれる気配はなし。

そう、私は、「外国からここまで来ているのだから、手伝ってもらうことは当然」と思っていたのですね。日本は本当にサービス大国!手厚いサービスは当たり前ですし、「利用者」はいつだって神様のような扱いです。

すっかりそんな神対応に慣れていた私には衝撃でした。

一人では埒があかないのでどうしようか悩みました。

ステイ先のママは仕事が忙しくていつも夜は遅いし、中学生の娘さんはネイティブだけど、お役所の通知はいまいち意味がわからないし…友人は遠くにいるし…

結局、自分で解決するしかなく立ち向かってみることにしました。

辞書を使って何度通知を読んでもわからないので、まずは電話で問い合わせをしてみようとチャレンジ。

1回目はアナウンスが理解できずに終了(笑)。

2回目は、何か別の電話番号を案内していることが理解できてそのあと数回かけてやっと電話番号全てを聞き取ることができ…別の番号に電話をしたら、今度は早口すぎて何を言っているのか理解できず結局どうすればいいのかわからない…

電話を握りしめたまま泣きそうでした。

のんびりしていた私のビザは、失効寸前。

誰かが助けてくれるだろうと、他人任せにしていたことと、自分で解決する姿勢が中途半端で、おどおどビクビクして1人でパニックになっていました。

その後、なんとか体当たりで解決しビザも無事に更新したわけなのですが、この経験。当時は本当にヒヤヒヤでどうなることかと思ったのですが、こういう経験の積み重ねこそ、ものすごく「生きる力」が備わったと思っています。そう「サバイバル力」。

私のように、最初から優しくサポートしてくれる人がいると、人の好意に甘えて自分で解決しようと思う気持ちや、自分でできるぞ、やってみよう!という気持ちが弱くなってしまうかも知れません。

もちろん困った時にはどんどん助けを求めることも大切。

けれど、まずは自分でやってみようという姿勢が大切です。

せっかく叶った憧れの海外生活、自分の手で切り拓いていく方が何倍も刺激的で面白いです。

だから、いつでも頼りになるのは自分!あなたのサバイバル力を大きく鍛えるチャンスです。

海外移住の願いをご自分で叶えたのですから、またそこから新しい毎日を積み重ねて前に進んでいくことも絶対にできます。

より快適に毎日を過ごすためのモットーは「郷に入っては郷に従え」

そして自分で行きたい!と思って、行動して、その夢を叶えたのなら、その国での生活を思い切り楽しみたいですよね。

その海外生活がちょっと楽しくなくなってしまうとき、こんなはずじゃなかったと思うときの原因に

「日本とその国を比較すること」

があると思います。

きっと誰もがしてしまうのですが、比較の仕方を間違えると自分で自分を追い込むことになります。

私の場合、「日本」と「スペイン」を最初の頃はかなり比較していました。しかも、ネガティブな意味で。

スペインは、仕事が遅い!ので有名だと思いますが(笑)、最初は、実際に驚きの連続でした。レストランやカフェでの対応は目をみはるほど無愛想!(笑)お釣りは投げるように返ってくることも。注文を間違えたり、時間がかかっても謝らない…。

受付時間は9時から14時で、外には大行列。それなのに、11時くらいで「今日はこの辺りまでしか対応できない」と並んでいる人を追い返す移民局の公務員。

電話で問い合わせをして、別の部署に回され話をすると、そこからまた違う場所へ。そして最終的には一番最初に連絡をした場所へ…とあちこちをたらい回しに…。

日曜日はレストランとお花屋さん、パン屋さん以外は全部お休みで、ショッピングできず…。

挙げればきりがないのですが、こんな感じで色々あるわけです。

私はその都度、

・日本だったら絶対にこんな対応はしない!!!
・日本だったらあり得ない!!!!

と怒り心頭だったわけです。

長年憧れ続けてやっと実現したバルセロナ移住の夢だというのに、こんな感じで「嫌いなこと」「日本ではあり得ないこと」にばかりフォーカスして過ごしていた、不健康な時期がありました。

どこにいっても、納得いかないこととか、気に食わないことってあると思います。

だからこそ「郷に入っては郷に従え」。

もうそういうシステムで成り立っている場所なのですから、いつまでも日本と比べていても意味がないのです。

意味もないし、あなたにはどうにもできないこと。どれだけ上手に順応できるかで、海外生活の充実度に大きく差が出てくると思います。

せっかく大好きなその場所にいることを思い切り楽しむために、「わぁ素敵!」「来てよかった!」「やっぱり最高!」そう思えることにフォーカスしたほうが毎日がさらに充実してハッピーになることはいうまでもありませんよね。

それでも気になってイライラしてしまい嫌なのであれば、いつでも日本へ帰国するというオプションはそこにあるのですから。

生活必需品は現地調達で。好きなもの合うものを探すのも楽しみの1つ

よく

・海外に行くと水道水は飲まないほうがいい

そんなことを聞きませんか?

私も、そのアドバイスを守り続けていた1人です。水が違うからお腹を壊してしまうという理由で。旅行先でお腹を壊すのは嫌なので、頑なに守り続けていたアドバイスです。

実際のバルセロナ生活では、飲料水はペットボトルのミネラルウォーターなのですが、水の違いを感じたのはお風呂。

肌がものすごく乾燥したり、髪がパサパサになったりした時期がありました。バルセロナの水はものすごく「硬い」のです。

もともと敏感肌ということもあり、髪や肌にダメージを与えないためにも、しばらくの間日本から生活必需品の一部を送ってもらったり、帰国時に買いだめをしていました。

・クレンジングオイル
・クレンジングフォーム
・日焼け止め
・シャンプー
・生理用品(水とは関係ない。笑)

毎月必要な生理用品まで送ってもらったり、帰国の度に日本で買いだめをしていました。帰国時に空港でトランクを開けなくてはいけない時には、ヒヤヒヤしていました。クッション代わりにつめた生理用品が飛び出すのではと…(笑)

そんな時、スペインの税関のルールで、EU以外からの荷物への関税対策が厳しくなり、受け取る予定の荷物の中身の価値の2倍くらいの税金を支払ったことがありました。

それをきっかけに

私はこれを一生続けるのか…?

と考えたのですね。

そこから、「日本で使っていたものじゃないと合わないから」という、根拠のない思い込みを捨てることにしたのです。

するとどうでしょう。視点を変えただけで色々使ってみたいものが出てきました。

結構薬局で扱っているブランドで、肌のことを考えたコスメなども充実しているし、有名ブランドの化粧品も免税価格と同じくらいで帰る場所が結構あります。オーガニックや、自然成分だけのものも結構充実している。

もちろん肌に合わず湿疹が出たりと、失敗もありましたが、生活必需品を現地調達できることはとても快適なのでおすすめです。

海外ならではのいいものもたくさんありますし、自分に合うものを探すことは、現地での生活を楽しむ時間の1つになると思います。

「どうなりたいか」を叶える環境を自分で選び作る


海外で生活をする時、2つのタイプの人がいると思うのです。

・最初から、日本人とのつながりを求める人
・日本人とは関わらずに、まずは現地の生活に順応して行く人

それぞれ目的のある海外生活なので、自由にしていいと思います。どちらがいいとか悪いと言っているわけではありません。

私が初めて海外に出たのは、20歳の時。英文科にいるのに文学が嫌いで、せめて語学を学ぼうと思った私は、アメリカへ短期留学をしました。

当時、仲良しだった「留学慣れ」した友人の一言で、留学するという選択肢が出て来たわけなのですが、

その時彼女に

「一緒のキャンパスにしよう」

と言われたのですね。

初めて日本からでるし、私の英語はまだまだ怪しいし、一体どんな冒険が待っているかもわからない。そんな状況だったので、この彼女からのオファーはとても魅力的でした。

でも私はモヤモヤしていて、なぜモヤモヤしているかを考えてみました。

そうすると、自分の中での目的がとてもくっきり見えて来ました。

短い期間でできるだけ濃く英語を学ぶ!

これが唯一の目的。

そして、

この目的を達成するには、一人で行って自分の力を試したい

そう思ったからです。

友人はとても英語が上手でコミュニケーションはお手のものだったので、絶対に彼女に頼ってしまう自分を簡単に想像できたこともあります。そして、キャンパスでは彼女と一緒にいるだろうし、「自分で新しい友達を作る力」さえ試せないかもしれない。そんな気持ちに気づけたからです。。

だから、敢えて別々のキャンパスに行ってチャレンジしてみたい!そう思いました。

今でも、あの時勇気を出して、1人で行くことを選択して本当によかったと思っています。

(行きの飛行機から気絶しそうなほど不安でした。お迎えの人が悪い人で誘拐されたらどうしようーとか。笑)

私のキャンパスには、数名の日本人がいましたが、彼らは日本人やアジア出身の留学生と行動することが多く、英語より韓国語を覚えて帰国した友達もいました。

なぜか、ヨーロピアンや中南米そしてアラブ系のクラスメートのパーティーに誘っても、次の日の授業を心配したりして来ない人が多かったです。

それが悪いと言っているのではないのです。

もしかしたらそれがきっかけで、韓国や他のアジアの国が大好きになって、素敵な交流が生まれるかもしれない。それはそれでいい。

でも、もしもあなたの目的が「英語を覚えること」ならばその目的を叶えられる場所に身をおくこと、そういう環境を作ることはものすごく大切。

全部自分で選べるのだから、自分の目的をクリアにしてそれを叶える環境を自分で選び、作っていく自発的な姿勢が、経験そのものの内容を大きく左右します。

日本語トークでデトックス?!

海外生活が長くなればなるほど、私たちの母国である「日本」や母国語である「日本語」のつながりは、より大切だと感じる今日この頃。

こちらに来たてしばらくは、とにかくスペイン語を上達させたい、現地の生活に順応したいという思いでいたので、日本人の友人は2名しかいませんでした。

どんなに現地の言葉ができても、日本語でしか伝わらないこと、日本人で特に同じ世代だから通じるギャグ(笑)って必ずありませんか?

だから、日本語で胸の内を話したり、他愛もないことで楽しくおしゃべりする時間は、大切な心のデトックスとなる大切な時間でした。

今では、日本人の友人もたくさんできて、コミュニティのイベントに参加したり、ママ会をしたり、女子カフェをしたりと、バルセロナにいる日本人同士の交流も一緒に楽しんでいます。

そして、少し話が逸れますが、短期滞在の場合、異国の地の和食に興味がなかったとしても、長期滞在となるとやはり和食が恋しくなることもありますよね。自分で作ればいいですが、食材の調達など面倒なこともあるので、そんな時には美味しい和食を食べるのもホッとするひとときです。

日本人同士のつながりを避ける人もいますが、特に構えずに気の合う人とだけおつきあいするようにすれば、面倒なことはありません。
日本人同士でつながっていることで、日本語トークをお腹いっぱいできるだけでなく、お役立ち便利情報や求人情報なんかの交換もできたりして、現地の生活に順応しながら、安心できる日本語のつながりがあることは、あなたの心の大きな支えとなり、海外生活がより安心して充実したものになるはずです。

まとめ

憧れの海外生活。

自分の今までの価値観や思い込みを思いっきり試される出来事がたくさん出てくるはずです。そして、自分が心地よく生きていくために自己責任で全ての行動・言動をしていくことに向き合わされる機会もたくさんあります。

だからこそ、たくさんの人たちの価値観を受け入れ、今までの日本での対応やサポートに感謝ができ、人間的な魅力もアップしていくのだと私は思います。

今回の記事を通じて、海外生活にチャレンジする方たちの背中を押す機会になったら、とっても嬉しいです。










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ABOUTこの記事をかいた人

越智彩霧(おちさぎり)。セルフエスティームコーチ。2007年に憧れのバルセロナへ単身渡西。学生としてスタートしたバルセロナ生活から、就職、転職、解雇を経てコーチとして独立。女性がもっと自分らしい幸せを叶えていくための土台を作るために、3ヶ月でセルフエスティーム(自己肯定感)を磨くコーチングを提案。プライベートでは、スペイン人の夫、2歳の息子と3人家族。