こんにちは、セルフエスティーム・コーチのおちさぎりです。
自分を大好きになる、自己肯定感を上げる原点である「そのままの自分をよく知り」「そのままの自分を受け入れ」「自分を大切にする」この3ステップが出来るようになると、日々生活の中で起きる色んなことに対する受け止め方が変わってきます。
私ばっかり、と思っていた出来事に対して、「あ、私が選んで、今この現実があるんだな」って思えるようになったり、
なんでこんなマイナスの出来事が起きるの!、と思っていた出来事も、「これって実はプラスの出来事かも!」って思えるようになったり、人って解釈次第で、すごく変化を遂げるんだっていうことを体感できるはずです。
でも、一つだけ覚えておいて欲しい注意点が。
セルフエスティームは「無敵」じゃない
失敗談や凹んだ話などをすると、決まって言われるのが
「セルフエスティームが磨かれていても、落ち込むのですね」
ということ。
自分をよく知り、そのままの自分を受け入れ、大切にしていく気持ち、セルフエスティーム(自己肯定感)を育てても、「無敵」になるわけではありません。
それを覚えておいて欲しいんです。
どんなに自分のことが大好きで自信があっても、傷つくこともあれば、一時的に自信を失うこともありますし、自己嫌悪に陥ることだってあります。
だって人間ですもん。
無敵になることが大事なのではなくて、セルフエスティームを磨くことで、何か凹む出来事があっても、それを糧にポジティブなエネルギーに変えて行動していける、そんな自分になること。
それが私から伝えたいメッセージなんです。
落ち込んでいても何も解決しません。
ピンチはチャンス!凹む出来事は後々、自分の財産として返ってきます。
だからこそ、人生の中でがっかりしてしまうこと、がっかりしてしまったことですらさえも、ポジティブなエネルギーに変えてしまう方法を覚えておきましょう。
自分を大好きかどうかで分かれる「失敗」の受け止め方
何かにチャレンジするのなら「望む結果」を得たいと誰もが思っています。
・失敗するのは格好悪い
・何事もうまくいくほうが気持ちがいい
そう思うのは普通のことですよね。
でもやはり、どんなに頑張ってみても思い通りにならないことも時にはある。
その時に、その出来事(もしくは結果)をどのように捉えるかは、その人が自分を大好きかどうかによって、180度変わります。
1、自分を大好きと思えていない人の「失敗」の受け止め方
「思い通りにいかないこと」が起こったとき、セルフイメージ(自己評価)、セルフエスティーム(自己肯定感)の低い人、つまり自分を大好き!と思えていない人は、
・私の能力不足だったんだ
・私の準備不足だったんだ
・やっぱり私には無理だったんだ
というように、「自分の不足」「ダメなところ」「できなかったこと」にばかりフォーカスしてしまって、状況を客観的に観察、分析することができなくなってしまいます。
自信がなければないほど、自分の「欠点」にフォーカスすることがとても得意。
自分の非を見つけては、そこをとことん責めたくなってしまうので、そこにエネルギーを注ぎ、次につながるような建設的な自分へのフィードバックができないのです。
その結果、自己嫌悪に陥り、周囲に対して罪悪感を感じると同時に、人の目が気になり、ますます自信をなくすという悪循環に。
そしてその「思い通りにいかなかった出来事」はいつまでたっても、ネガティブなイメージのまま古傷としてチクチクと痛み続けてしまいます。
そのままにしてしまうと、新たなチャレンジのチャンスがやってきた時に
・どうせ私には無理だから
・過去にあんな失敗をしたから
とチャレンジ精神さえも失ってしまいます。
2、自分を大好きだと言える人の「失敗」の受け止め方
その一方、セルフイメージ(自己評価)、セルフエスティーム(自己肯定感)が健全で、自分を大好き!な人は、
・私は、ここを頑張ることができたけれど、もう少しここを改善したら次につなげられそう
・次の機会に思い通りの結果につなげるためには、何ができるだろう、何が必要だろう
というように、望む結果にならなかった原因の分析、改善点だけでなく、上手にできたこと、頑張ったことを客観的に観察し、現実的、建設的なフィードバックをすることができるのです。
頑張ったこと、よくできたことは自分できちんと認識し、改善点は現実的に受け止め直につなげる方法を考える。
出来事のインパクトによっては、もちろん落ち込んだり、自信をなくしたりすることはあっても、そこにとどまることはありません。
この経験を、自分の中での「チャレンジ」「武勇伝」「大切な学びの経験」「未来へのトランポリン」として捉え、活用することができるのです。
同じ経験であっても、自分のことを大好きでいるかどうか、つまり、どのようなセルフイメージやセルフエスティームを持って自分に接しているのかによって、こんなに捉え方が変わってくるのです。
人生の「失敗」をから未来へ飛躍するためのヒントを得る方法
それでは早速、今までは思い出すたびに胸がチクチクしていた出来事から、未来へ飛躍するためのヒントを見つけましょう。
今日ご紹介するワークは、あなたが今まで「失敗」や「汚点」だと思っていた出来事の「ポジティブな面」を見るためものです。
それでは早速参りましょう。
1. あなたのこれまでの人生で「失敗」「汚点」だと思っている出来事1つを書き出します。
2. その出来事を思い出すと顔を出す、ネガティブな感情を全て書き出します。そして、なぜ、その感情が出てくるのかも書き出しましょう。
3. 2で顔を出す感情は、「何が満たされたら/叶えられたら」ポジティブなものに変わりますか?
4. 今後この経験から、気づいたこと、学んだことは何ですか?ポジティブな言葉で表現して見ましょう。
例をご紹介しますね。
1. 「失敗」「汚点」だと思っている出来事1つを書き出します。
上司に「バイク便で」と言われていた書類の発送を、普通郵便で発送し上司に注意され、お客様に迷惑をかける寸前だった。
2. その出来事を思い出すと顔を出す、ネガティブな感情を全て書き出します。そして、なぜ、その感情が出てくるのかも書き出しましょう。
【罪悪感】 上司とお客様に迷惑をかけたから
【悔しさ】 注意力散漫からくるケアレスミスだから
3. 2で顔を出す感情は、「何が満たされたら/叶えられたら」ポジティブなものに変わりますか?
罪悪感→ 一緒に仕事をする人(上司、同僚、お客様)にとって快適なお仕事の環境を整えること
悔しさ→ 慎重に、プロ意識を高くもち慎重に仕事をすること
4. 今後この経験から、気づいたこと、学んだことは何ですか?ポジティブな言葉で表現して見ましょう。
- これが初めてのケアレスミスだったということから、普段はとても慎重に仕事ができていること
- 繰り返さないよう、指示を受けるときにはメモをとり、復唱することを習慣にしてみる
- 秘書という仕事が大好きで、プロ意識を持って取り組んでいる姿勢
- 上司や同僚、そしてお客様のことを第一に考えてのサポートを最優先事項として大切にしていること
これは、10年前以上に起きた(私の)実例です。
私はこの「バイク便事件」があった時、とても落ち込みました。
その職場に勤めて3年弱でしたが、それまでにこんなケアレスミスをしたことがなかったからです。
すぐにオフィスへ戻り、運よく発送されていなかった書類をピックアップし、大至急バイク便で手配しことで一件落着となったのですが、そのあともしばらく落ち込んだことを今でも覚えています。
もしも私が、そのままこの経験を「仕事での大失敗」「こんなケアレスミスをする自分はできない秘書」という気持ちを解消できずにいたら、どうなっていたでしょう。
きっと
・郵便物の1つも指示通りに発送できないダメな秘書
・新入社員でもしないようなケアレスミスをする中堅社員
・秘書が上司や同僚、お客様に迷惑をかけるなんてありえない
・私は、できないダメな秘書だ!
そんな風に、1度のミスで自分を責め続け、自己嫌悪に陥り、新しい仕事の依頼があるたびにビクビクし、どんどん自信をなくしていってしまいます。
「事後」であったとしても、自分の中での「失敗」と向き合い、そこからポジティブな面を引き出してあげる。
そして、その時はネガティブな感情で見えなくなってしまっていた「叶えたいのに叶えられなかったこと」(つまり、そこをひっくり返すとあなたが大切にしたい想い)を見つけてあげる。
私は、これを叶えたかったから、あんな気持ちになっていたんだ
そこに気付き客観的に観察することで、「失敗」「汚点」「辛い経験」だと思っていた出来事から、未来へ飛躍するためのヒントが見えてきます。
今日ご紹介したワークで、これまでフタをしていた出来事を少しずつ紐解いて、それぞれの出来事からポジティブな面を引き出してあげることで、心に棘のように刺さっているエピソードを、あなたの「未来へ飛躍するエネルギー」にどんどん変換してあげてくださいね。
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