こんにちは、セルフエスティーム・コーチのおちさぎりです。
3ヶ月で自分を大好きな私になる!30歳からの「幸せな人生の作り方」の6回に渡る連載も本日で最終回。
これまでの連載で、自分を大好きになるために欠かせない、セルフエスティームアップの3ステップ、自分を知る、そのまま受け入れる、大切にするにフォーカスをしながら、ご自身と向き合っていただくヒントやワークをご紹介してきました。
最終回の本日は、より人生を豊かにするために切っても切り離せない「対人関係」、「コミュニケーション」のポイントについてお話したいと思います。
対人関係において、こんな悩みに心当たりはありませんか?
自分に自信が持てないというお悩みと同じくらい対人関係における悩みを抱えている女性はとても多いです。
毎日の生活の中で、私たちはたくさんの人と関わり合っています。
家族、友人、会社の同僚、上司、パートナー、パートナーの家族…
・他人の目や意見が気になって、自分の意見を言えない
・本当は嫌なのに、NOと言えない…
・心では泣いているのに、笑顔を作ってごまかしてしまう…
「うまくやって行きたい」「波風を立たせたくない」そんな気持ちでいることや、人の気持ちを汲んだり、思いやりを持ってコミュニケーションをとることがとても上手なあなたは、もしかしたらこのように
相手だけを尊重するコミュニケーション
に慣れてしまい、自分を大好きになり、幸せな人生を作っていくために欠かせない「相手も自分も尊重するコミュニケーション」の大切さに気づいていないのかもしれません。
これまでに、そのままの自分を知り、受け入れ、大切にするステップを実践されて来たあなたにとって、今度はその「等身大のあなた」を自由に表現し、堂々とあなたらしくいる方法を身につけておくことは、とても大切な最終ステップです。
相手も自分も大切にするコミュニケーションに欠かせない3つのポイント
相手だけを尊重するコミュニケーションに慣れてしまうと、自分の気持ちも尊重したコミュニケーションを!と言われても、イメージがつかないかもしれないですし、勘違いしてしまうと、とっても傲慢で自己中心的なコミュニケーションになってしまうことも。
すでにできている相手を尊重するコミュニケーションはそのままで、自分もきちんと尊重していくための3つのポイントを是非参考にして見てください。
1、自分の意見には価値があることを知る
相手だけを尊重するコミュニケーションをとってしまう大きな原因の1つは、ここにあるといっても過言ではありません。
・私の意見なんて役に立たないだろう…
・誰かに変な意見だと思われたら嫌だな…
・場違いなことを言って、バカにされてしまったら嫌だな…
自信のなさから、このように自分の意見を大切に扱えなくなってしまっている状態。
心当たりのある方は考えてみてほしいのです。
ミーティングなど、複数名が集まる場所での会話で、
・そんな考え方があるんだ!
・なるほど、確かにそういう見方もあるよね!
このように、他人の意見に驚いたり、感心したりした経験はありませんか?
それはあなたが、「意見する側」になった時にもごく普通に起こり得ることですよね。
もしも意見を言う場に出る前に、準備できる時間があるのなら、自信のなさからくる「不安」を書き出して、そこからもう少し掘り下げて見てください。
・なぜ「私の意見は役に立たない」と思うのですか?
・誰かに変な意見だと思われたらどうなりますか?
・場違いなことを言って、バカにされたらどうなりますか?なぜそうなると思うのですか?
・そうならないためにできることはありますか?
もしかしたら自信のなさから、「なんとなく」そう感じて思い込んでしまっているだけかもしれません。
また、聞き上手で、普段はなかなか意見を言えない人が、毎回無理をして意見を言う必要もありません。まずは、信頼できる人との会話の中で自分の意見を言うことを試して見たり、10回あるチャンスのうち、1回でも勇気を出すことができたら、それは大きな飛躍となります。
2、リミットを明確に伝える
自分がされたら嫌なこと
この線だけは超えて欲しくない
そんなあなたの「リミット」を知っておくこと、そしてそれを伝えることもとても大切です。
・このくらいわかってくれるだろう…
・「常識的」に考えて当然のこと
私たちは、そんな風に自分の大切な役割を、他人に「押し付けてしまう」ことがあります。そして、わかってもらえないとき、気づいてもらえない時、相手を責めたり、批判してしまう。
自分の幸せな人生を作っていくためには、まずは自分を人生のど真ん中に置いてあげること。
ど真ん中に置くためには
自分で選択し、行動し、その結果に「責任を持つ」ことが大切です。
リミットを明確に伝えることができずに、行動した自分を棚に上げて、
あの人ってデリカシーのない人!
と相手を批判していたのでは、まだまだ自分が人生のど真ん中におけていない状態です。
デリカシーのないあの人は、あなたとは違うリミットがあるから、気づいていないだけなのかもしれません(本当にデリカシーのない人である場合もありますが、それはお付き合いしているうちに見えてくるはず)。
自分がされたら嫌なこと
この線だけは超えて欲しくないというリミット
そんなデリケートで重要な声を聞いてあげられるのも、あなた自身だから、まずは自分できちんと把握して、健全なコミュニケーションをとりたいと思う大切な相手に、伝えていくことは欠かせません。
3、主語はいつでも「私」
コミュニケーションが上手く行かず、悲しい思いをしたり、悔しい思いをしたりすると、
・あの人があんな言い方をするから…
・常識的に考えてありえない対応の仕方!
・人の気持ちを考えないで意見するなんて最低!
つい、相手の「非」を探して、自分を「被害者扱い」していませんか?
このように責任転嫁をする前に、もう一度振り返ってみてください。
あなたは、「私」を主語にして、自分の気持ちを相手に伝えることができましたか?
もしかしたら、その相手も、これができていなかったから、コミュニケーションが上手く行かずに、あなたはそのモヤモヤを抱えているのかもしれません。
でも、相手のコミュニケーションの取り方までは、あなたにはコントロールできないこと。
大切なのは「自分に何ができるか」を考え、取り組んでみることです。
「私」を主語にするコミュニケーションの取り方、ここを見逃したまま、バランスを崩してしまうと、自分の意見や大切な気持ちを尊重しようと思うあまり、相手を無視したコミュニケーションになってしまうことも。
例えば、
・あなたのその言い方が嫌い!
・「常識的」に考えてそれはありえないんじゃないの?「普通は」相手の気持ちを考えて意見するでしょう!?
こんな風に伝えたらどうでしょう。
相手のむすっとした顔、傷ついた顔が想像できますよね。
どの言い方も、相手や相手の言動を主語にして伝えているので、相手は「責められた」「批判された」と感じてしまい、コミュニケーションがスムーズに取れなくなります。
相手とそして自分を尊重するコミュニケーションをするとき、大切にしたいことは2つ。
1 「私」を主語にして、率直な気持ちを伝えること
私は、こんな風に感じています
私は、こんな風に思っています2 「相手」の意見、気持ちを聞いてみる
私は、こう思いますが、あなたはどうですか?
ぜひあなたの意見も聞かせてください
先ほどの例を取り上げてみるのなら
あなたのその言い方が嫌い!(例 私は傷ついています、と言う気持ちを伝える)
「常識的」に考えてそれはありえないんじゃないの?(自分の常識を相手に押し付けず、私を主語にしましょう)
「普通は」相手の気持ちを考えて意見するでしょう!?(自分の「普通」を相手に押し付けずに私を主語にしましょう)
こんな風に、自分の素直な気持ちを「私」を主語にして伝えた上で、きちんと相手の意見も聞く姿勢を示すことで、意見が異なっても心の通うコミュニケーションが取れるようになるのです。
日本の若者はセルフエスティームが低い?衝撃の事実
連載の締めくくりに、私が体験した「悔しいこと」同時に「衝撃」となった出来事をシェアしたいと思います。
私が自分のセルフエスティーム(自己肯定感)の低さが、長年の「自信がない」「自分らしさがわからない」と言う悩みの原因となっていることに気づいたのは、バルセロナに来てから2年ほど経ったときでした。
自信を完全に喪失し、人生のどん底にいた時、コーチをつけて自分の課題に取り組みました。
その課題が、セルフエスティーム(自己肯定感)の低さを克服したい、と言うもの。
話をしているうちに、情けない気持ちでいっぱいになり涙が溢れ上手く説明できない私を見たコーチは次のように言いました。
アジアの女性はセルフエスティームの低い人がとても多いから心配しなくて大丈夫
このコーチの一言がとても衝撃的でした。
彼は慰めてくれるつもりで言ったのだと思うのですが、私にとって全く慰めにはならず、悔しい!気持ち、悲しく情けない気持ちがさらに強くなりました。
でもこれは私のコーチの個人的な意見なのでは?と思いますよね。
実は、残念なことに、日本の若者は外国の若者に比べて自己肯定感が低いという調査結果が出ています(2013年に内閣府が実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」。満13歳から29歳の若者を対象に、日本を含めた7カ国で実施されたものです)。
自己肯定感の大切さ、どのようにケアをしていけばいいのかわからないままこの若者が成長していくと、本当はものすごい可能性を秘めているのに、自分に自信を持てない大人が増えてしまいます。
自信に溢れ、自分を大好きで、自分らしい幸せな人生を作っている大人であふれ、そんな大人と関わっていく環境が整っていたのなら、日本の未来はもっともっと輝き明るくなると思っています。
2020年には東京オリンピックも控え、ますます世界から注目される日本。
世界に誇れる思いやり、おもてなし大国でありながらも、その奥ゆかしさや慎み深さだけでなく、堂々と自分を大好きになり、自分らしい幸せな人生を叶えることで、個性が思い切り輝く素晴らしい国であることもぜひ知ってほしいと、そんな想いを込めて連載を終了します。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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